カートに商品を追加しました。
絞り込み検索
さらに詳しく
閉じる
注意事項:
本機はプロギタリストである有賀教平氏のために設計・開発したモデルであり、E.N.T EFFECTSとしても、そして有賀氏としても初のシグネチャー・エフェクターです。
有賀氏が理想とする音質を極限まで追及したモデルでありながら、どなたでも扱える汎用性とポテンシャルを備えている事は先に明言しておきます。
有賀氏が最初に挙げられた理想のイメージとして、荒々しいアンプライクな歪み感でありながら、より扱いやすいよう各ツマミの可変域を広げたオーバードライブというものでした。
そして荒々しい歪み且つクランチサウンドは煌びやかなものであり、全体的なレンジを広げたような出音である事、さらにE.N.T EFFECTSのラインナップである「真打」Over Driveを搭載し、どんなシチュエーションでも対応できるペダルである事でした。
つまりLenSはE.N.T初の2in1ペダルでもあり、前段に「真打」Over Drive・後段に有賀氏の為に新規設計したオーバードライブであることが本機の全貌です。
LenS前段の「真打」Over Driveは、従来のトランスペアレント系オーバードライブとは異なる回路構成でアプローチを試みたペダルです。
高速オペアンプ「AD823」の高く安定した性能により、力強い中音域=特有のミッドレンジを実現。より低域と高域に広いレンジを持たせています。
通常のトランスペアレント系オーバードライブと比較し、約2倍以上のゲインの出力が可能です。
また、トグルスイッチにより、OverdriveとClean boostの切替が可能となっており、幅広いサウンドメイキングが実現します。これは従来の「真打」Over Driveには搭載されていない新機能になります。
LenS後段のオーバードライブに関して、有賀氏の要望に応えるためにまず「荒々しく煌びやかな歪み」と矛盾と言えるようなドライブ感を研究することから始まりました。『アンプライク』と言われるようなペダルはディスクリート回路を採用したものが多く、最早一つの定義として扱われてるようなスタンダードとなっている事が判明しました。
しかしながら同じくディスクリート回路を用いてモディファイしただけでは有賀氏は恐らく納得されないであろうということ、そして何よりクローンモデルはE.N.Tのポリシーに反すると強く感じ、様々なコンポーネントや手法を試し、幾度となく研究・開発を繰り返しました。自身が納得できる音質でなければ有賀氏にプロトタイプを渡すことすら叶わないと感じ、新しいアイディアを捻出する事に専念しました。しかしこの際限の無い実験の結果、遂に自分自身が納得できる音質を得る事は出来ませんでした。
そこでE.N.T EFFECTSの5年間の活動の初心に立ち返り、高速オペアンプを用いて理想の出音を追及した結果、一つの結論を得ることになりました。それは「独自設計の両電源回路を用いて高速オペアンプの性能を最大限に引き出す」というものでした。
この発想により有賀氏の高次元の演奏技術によるプレイスタイルに極限まで追従できるレンジ・ダイナミクス・レスポンスなど、エレキギターが持つ本来のナチュラルな出音を獲得する事となりました。
LenS後段には私が最も好みの音質を出力する高速オペアンプ「LT1361」を搭載し、さらに独自に設計した両電源回路をもって±15Vを供給することによりその性能を最大限発揮できるよう回路をデザインした結果、「LT1361」の持つ艶のあるGlass toneからアンプライクなウルトラハイゲインまで、ピッキングの強弱一つでコントロール出来るほどのオーバードライブに昇華させることに成功しました。
トグルスイッチにより、OverdriveとDistortionの切替が可能となっています。前段の真打 Over Driveとの組み合わせにより、様々なシーンに対応した幅広いサウンドメイキングが実現します。
回路の雛形が完成し、各コンポーネントの値を有賀氏の意見を元に何度も変更を繰り返し、まるでアンプのツマミを弄り倒して音作りをするような感覚で本機は完成に至りました。
本機は9V専用です。9Vより高い電圧で駆動させた場合、即座に故障します。必ず安定したセンターマイナス9Vアダプターか電池による使用を厳守してください。
TRSケーブルを使用し外部スイッチャーにて本機のオン・オフをコントロールできます。(前段Tip・後段Ring、Short to Sleeve)※外部スイッチャーが機能しない場合は直ちに使用を中止し、メーカーの仕様をご確認ください。
前段と後段のオーバードライブは筐体を中心に縦に分割し各コントロールノブを配置しています。 各コントロールノブは直観的で扱いやすいよう設計しています。また、それぞれのBass・Trebleノブは上げていくにつれゲインが増加します。
LenSの筐体デザインは有賀氏と何度もディスカッションを繰り返し、完成に至りました。大型のケースを縦型で設計することや、フットストッパー・バーを導入すること、そして何よりエフェクターの顔であるカラーリングや"LenS"フォントは有賀氏自身が考案したものとなっています。
有賀氏の為に製作した本機ですが、どなたでも扱いやすく、そして貴方のお気に入りのギターのキャラクターを邪魔することなく音質を向上させる事の出来るペダルとなりました。
これは有賀氏との共同製作の中で挙がらなかったコンセプトだったのですが、氏も同じ想いを持ち、理想の音質が同じ方向性であった事は大変喜ばしい経験でした。
E.N.T EFFECTS×K,Arigaの理想を体現した本機「LenS」を是非とも体感していただければ幸いです。
お届け予定時期:2025年5月上旬 予約商品は返品・交換対象外です。
平均評価: